切実なんだけど、笑っちゃう。そしてしみじみと、心に響く。:「ペコロスの母に会いに行く」岡野雄一

切実なんだけど、笑っちゃう。そしてしみじみと、心に響く。:「ペコロスの母に会いに行く」岡野雄一_f0054556_14292760.jpg


昨日、本屋さんで、「3月のライオン 8巻 手帳付き」を予約した時、ふと目についた本です。

「ペコロスの母に会いにいく」という、まんがで、岡野雄一さんという方の作品です。


丸くて太い線で描かれている人が、なんだか可愛らしくて…。
でも、62歳作者の描くボケ老人マンガって???

手に取って、パラパラとめくり、最後の方の
「背中の児」を読んでしまったら…。
本屋さんで、立ち読みして、涙が出そうになって、困ってしまいました…。

ぐる〜っと、お店を1周して、考えました。
なにも、そんなしんどくなりそうな本、買わなくてもええやん。
と、言う声と、いやいや、これから切実な問題のヒントになる事が書いてあるかもわからんやん?
と言う声と…。

で、結局、買ってしまいました。
自分の健康や家族の健康はもちろんだけど、遠くに住む親の健康も心配なわけで。
ぴんぴんころりとはいかないのが、世の常。

戦中戦後を酒乱の夫と過ごし、長崎で暮らす、母と息子の毎日です。
息子が、自由がきくお仕事だから、良いけれど、これ、普通のサラリーマンだったらキツいよなぁ。
味わい深い長崎弁のお陰で、しんどい事でも、なんだかそう大変な事に見えなくなってしまいます。

痴呆が進んで、あっちとこっちを行ったり来たりしている母親と、この作者はよくおしゃべりしています。
どうして、こう穏やかに話せるのかなぁ。
と、言うかまぁ修羅場を書くより、楽しい事を書いた方がいいもんね。

男性って、基本お母さんが大好きだよね。
って言う事は、おばあちゃんの介護は息子がやるのが一番良くないか?
嫁は一生懸命働くと。

と、話は脱線しましたが、
ほのぼのした絵柄で老いた母と暮らす中年の息子の話。
ホントにボケるって、不幸な事なのか?
いやこんなん特別な例で、痴呆の人のお世話ってこんな生ぬるいもんじゃ無いんじゃないか?

などいろいろ考える事もありますが、そういう雑念ぬきにして、
このまんがを楽しみましょう。

ちよっと笑って、しみじみとあたたかさや、やさしさを感じる事ができます。
オススメです。
by jumbo0317 | 2012-11-04 13:59 | 本・読書 | Comments(0)

じゃんぼなおかんです。食い意地こそが私の原動力。食べ物のお話、旅のお話、日々のあれこれを綴ります。御連絡はこちらにお願いいたします。   jumbo0317@yahoo.co.jp


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