おかんの読書感想記その21:「夜行観覧車」 「死にぞこないの青」「悪と戦う」
2010年 10月 19日
乙一さんの作品は、追いかけて読むほどではありませんが、何作か読んで結構好きです。
この作品の主人公は小学5年生の男の子、そしてその担任の若い男性教師。
ということで、おもいっきりじゃんぼ君の姿とダブって、
どーんよりした気分で読んでおりました。
でも、途中でやめられないんです。
普通の小学生の主人公。
新任男性教師。
ちょっとしたきっかけで、教師に目をつけられ、
事あるごとにいびられる。
そして、それはクラス中に蔓延して、主人公の居場所は無くなる…
だけど、主人公は立ち上がるんですな。
それで、ほっとしました。
やられっぱなしでは辛すぎる。
でも、舞台は小学校だけど、こういうことって、中学でも高校でも、
もちろん会社でもあちこちで起こっている事だと思うんです。
我が子もやられっぱなしで済まされず、立ち上がる子になってもらいたいと思います。
最後、新しい担任の女性教師にほっとさせられるので、読後感はそんなに悪くならなくて良かったと思いましたわ。
「無痛」久坂部羊著
これ、読んでいないと思って借りてみたら、よんだことある本でした。
でも、感想文書いてなかったみたい。
テーマは刑法第39条の「心神喪失者の行為は、罰しない。心神耗弱者の行為は、その刑を軽減する」という規定です。
最近の犯罪では、何でも心神喪失のフリしたらええんかい?!って怒りにかられる事が多いので、非常に興味があるテーマでありましたし、ストーリーも面白かったのですが、
あまり深く考えずに終わってしまった。
きっと、そこに「先天性無痛症」のイバラがでてきちゃったからだと思うんです。
こういう特殊な人を出さない方がよかったんじゃないかなー。
主人公の為頼英介とか、特殊能力がある人がいっぱい出てくると、
なーんか、現実味が薄くなって、うわっつらだけって感じてしまいます。
リアリティが全てじゃないけど、
物語はおもしろいけど、
読み終わった後、すぐに忘れてしまう作品のように思いました。
(だから、又借りちゃったのですが~)
「悪と戦う」高橋源一郎 著
新聞の書評欄で面白いとあったので、借りてみたけど…
やっぱり私、この高橋源一郎さんの作品って、ダメだったわ。
非常に容易な文章、
主人公はランちゃんとキイちゃんという幼児。
深く読むといろーんな意味があるはずのこの作品。
私は文章に対する嫌悪感が先にでてしまって、どうしても最後まで読めなかった。
「夜行観覧車」 湊かなえ 著
大ヒット「告白」の作者の新作です。
期待して読みました。
今回も、母親、父親と子供、家族のお話でした。
章ごとに語り手が変わるという語り口が観覧車を模しているのでしょうか。
丘の上の高級住宅街で起きた殺人事件。
妻が夫を殺し、その息子は行方不明。
向かいに住む家族も問題をかかえ、その隣に住む老婆も何やらいわくありげで…
告白もそうでしたが、この作者の作品にでてくる母親は、
みんな子供にものすごく依存しているのです。
それがもう気持ち悪くて、気持ち悪くて…
子供の為、子供の為と言いながら、一生懸命子育てしてきた。
だけど、どこかからずれてきている。
人のふり見てわがふり直せだと思って、読みましたよ。
最後、少し明るい兆しも見えるのが救いですが…
この作者は、ずっとこの調子で、気持ち悪い母親、気持ち悪い家族をテーマに作品をつくりだしていくおつもりかしら?
世間がこの作者に求めるものがそうかもしれないけど、
ちょっともう、満腹って感じです。
これも、ドラマとかになるのかなー。
今、またいろいろ借りているので、はりきって読んでいきたいと思います。
高橋源一郎さんってアレだよね、室井佑月の元旦那さんで顔に似合わず絶倫らしい(笑)人・・・・読んだことないわー。まぁ読むことないかも。
今度友達が「メタボラ」貸してくれる、って言うので楽しみにしてるのー。
読んでるときは「どうなるの?」って夢中になっても、読み終わったらすっかり忘れちゃうのってあるよね。
何度も読み返したい本に出会うためには、ある程度当たって砕けろは仕方ないのかなぁ。
高橋さん、室井さんのエッセイとかではクソミソ?(笑)やけどね。
まず、見た目もアレやし…ああいうちょっと貧相な人の方が「絶倫」なんかねぇ~。
たぶん、ケリーちゃんもあかんと思うわ。この方の作品。
「メタボラ」も読む人によって、受け止め方がかなり違うようなので、ケリーちゃんの感想が楽しみですわ。
ケリーちゃんは、なんじゃこりゃぁ~!って怒り出すかも?ぷぷぷ。
