伊豆旅行記の途中ですが〜。
以前お世話になっていた会社の方と超久しぶりにお食事会。
美味しいお鮨をご馳走になってしまいましたー。
場所は五反田。
なんで五反田でお鮨⁉︎
五反田駅から殿方の夜の街を通り抜けて、
ひっそりと佇むお店。
ひっそり過ぎやないかー。
でも、こんな所に⁉︎という意外感が隠れ家っぽくて良いね。
隠れ家風お鮨屋さんのカウンターなんて…。
もう私はただの食いしん坊のおばちゃんではありません。
東京カレンダーのお嬢さんの気分ですよ。
お隣にいるのは、若き投資家か、お医者さんか?はたまた老舗の八代目か?
頭の中を妄想が駆け巡ります。
が、そんな妄想は美味しいビールで流してしまいましょう。
大好きなお鮨をいただくんだもの。
期待でわくわくです。
そして、いきなりのうに!
手渡しです。
「宮城県、石巻のむらさきうに」です。
つぶつぶの食感も感じられるフレッシュな風味が良い。
良きスタートでございます。
お次は、根室から。軍艦でいただきます。
うわー。
ねっとりとコクがあって旨いわぁ。
いきなりのうに2連発でカウンターパンチをいただいたところで…。
先付
水菜と焼き松茸のおひたし。
ちょっとちょっとぉ。
御椀で出してほしいわ。
良いお出汁に、かすかな松茸の香り。柚子の風味もいいね。
こちらは若い根生姜の自家製ガリです。
さわやか~。
ガリが辛くて苦手って言う人でもきっと美味しく食べられると思いますわ。
あー。
スマホのカメラでは綺麗に撮れなかったんだけど、
今年のいくらちゃんです。
秋鮭のシーズンですね。
小粒で皮が薄く、お口に入れただけで、
ぷちっと弾けます。
ちなみに、大安売りで人気のスーパーロピアでも、今日筋子は100g900円でした。
下世話な話ですみません。
この一口が宝石にように思えます。
そして、美味しいからとがつがつ食べてしまった事を後悔。
もっとじっくり味わえば良かった。
宝石が続きました。
なんとこの美しく赤く輝いているのは、鰹の漬けです。
ちょこんとのった和辛子が、旨味を更に引き立てます。
鰹っていったら、生姜や茗荷、タタキだとにんにくやお葱など、しっかりした香りの薬味と一緒にいただく事が多いのですが、
この鰹さんは、漬けにすることで身に透明感が出てきて、まるでルビーのよう。
ほんのわずかな和辛子の辛味をアクセントにして、鰹のうまみがお口の中に満ち満ちてきましたよ。
とろりとした舌触りも良かったね。
鰹が心底美味しいと思ったのは、むかーし行った上野毛のお鮨屋さん以来だわ。
おっとここで「自家製のいかの塩辛」
こちらも柚子の風味。
一味がピリッと効いてるわ。
やっぱりお酒を飲みたくなるわよね~。
ってことで、お酒を注文しました。
と、お酒の前に焼き物が出てきましたよ。
カマスの柚庵焼きです。
銀杏も季節を感じるわね。
カマスって言ったら、干物のイメージだけど、
柚庵焼きってのが良いわ。
身はふっくらと、食べ応えがあるカマスで、皮も香ばしいから全部食べてしまいました。
「黒龍 秋あがり」福井県のお酒 今の季節限定です。
我ながら良いチョイスだったと思うわ。
ここに出てきたのは、鮑のお出汁とな。
磯の香りと貝特有の旨味を楽しんだら、
鮑が出てきました!
6時間も酒蒸しにしているそう。
先日も伊豆であわびを食べて、それはそれで美味しかったけれど、
この手間もヒマもかかった鮑もまた格別!
そして、この緑色のソースの旨い事よ…。
なんなんだ?このおソースは!
鮑の肝をベースにした滑らかなソースは、肝独特の苦みがほとんど感じられません。
蟹味噌ならぬ、鮑味噌。
鮑を食べてしまって、もちろん鮑本体も美味いんだけど、
このソース、お名残り惜しいわとお箸でちょんちょんとしては舐めるというお行儀の悪い事をしていたら、
ここにしゃりを投入してくださったよーーーーーー。
もう、最&高じゃんかねー?
お上品なお匙ではすくいきれないよ!
だれかシリコンのスプーン持ってきてーと言いたいところだけど。
自重しました。
そんな私の気持ちを察してか、大将が「もう少し(お代わり)いかがですか?」と勧めてくださったけれど、
この後にも又美味しいお鮨がでてくるはずだから、遠慮しましたわ。
自重と遠慮の後に、めくるめくお鮨の世界よ。
そんなヒートアップした私の気持ちと胃袋を落ち着かせるナイスな箸休めが。
三陸の若布。歯ごたえ良し!
ポン酢醤油でさっぱり。
美味しい鮑で盃がずんずんすすんじゃったから、
御酒のお代わりです。
大将に何が良いですか~とお伺いしたら、おすすめされたのが、
「鶴齢 特別純米 山田錦55 ひやおろし」です。
鶴齢(かくれい)っていったら南魚沼のお酒で、
ユーミンの苗場ライブに行った時、何度もいただきました。
(一番お手頃の一般的な鶴齢ね)
美味しいよね。
その鶴齢の中でも「純米酒の横綱」茶色ラベルですよ。
夏を雪室の中で過ごしたお酒ですって。
何もアテが無くても、お酒だけで十分楽しめる深い味わいだけど、
やっぱり美味しいお鮨との相乗効果っていったら、もう底なしに飲めそうだけどー。
ほどほどが大切なので、じっくり味わいながらいただきました。
カウンターの奥には、「青森大間産 天ねん本マグロ 丸貫107.2kg 背中5.3kg 山和」と書いてありました。
どんな鮪でしょう?
どーん。
これまた、綺麗!
大間の鮪の中トロです。
もう、お皿に置かれて、ささっと写真撮ったら、大急ぎでお口にいれちゃう。
うーん。幸せ。
そして漬け。
言葉はいらないね。
松皮鰈の縁側
2kgオーバーの大きな鰈。
今が旬です。
えんがわだからコリっとした歯ごたえも楽しめる。
鰤。
これからが旬ですね。
お鮨屋さんでこうやっていただくと、とてもお上品なお魚のようです。
小肌。
美しい。締めて3日置いてあるそうですが、その加減が丁度良いわぁ。
お代わりしたかったー。
さ、ここでスター登場です。
車海老。
天麩羅やお鮨で江戸前ならば、車海老が無いとね!
ご対面の後は、ちょっと意匠替えのため、奥に引っ込んじゃいますが。
その後出てきたのが一番最初の写真。
軽くボイルすることで、海老の甘味が引き立ちます。
紅白のビジュアルも素敵。
これは鰆だったかなぁ。
元が淡泊なお魚もひと手間加えて、辛子を添えると、
今まで食べてた鰆って何だったの?ってなりますわ。
もう、お酒、お鮨とも美味しくて、ヴォルテージが上がってしまいました。
また、良いタイミングで箸休めがでてくるわー。
きゅうりのビール漬けでした。
ビールと言えば酵母。
ただお塩でもむだけじゃない味わいもありましたね。
さぁ、お箸を休めている間に、
穴子が笹の葉船で蒸されていました。
ほらよっと。
はぁ。いまにも崩れそうで崩れない。
お口の中でほどけてとろけていきました。
そして、干瓢巻き。
干瓢巻きって庶民的な感じがするけれど、
これがなかなか手間がかかる上に今ひとつ味も決まらなくて、家で作ってことは一度しかありません。
山葵ありの干瓢巻き、海苔巻き好きの関西人なので美味しくいただきました。
ここであさりのお澄まし。
いよいよこの楽しく美味しい時間ともお別れなのかなと思うと、
お名残り惜しかったです。
最後に…。
カステラちゃいまっせ!
玉子焼き。
芝海老と、大和芋のたまごやき。
ふわっふわ、そして最後きゅっとしまってしまうところがお鮨屋さんの玉子焼きらしさだと思うの。
大将は大車輪フル回転のスピードで、お鮨を握り、お料理の仕上げをされるのですが、
私のような初見の客にも気を配って、とても楽しませてくれましたよ。
感謝です。
台風でいつものネタが揃わなかったため、
イレギュラーな構成だったそうですが、大満足。
こちらはお持ち帰り用のお鮨。
ゴージャスだわぁ。
ちらっと見せてくれました。
お店でいただくのとほぼ同じと大将はおっしゃっていました。
お店に来なくても、気を遣わずに、家でのんびり過ごしながら最高のお鮨を食べるのは良いわね。
外国の方がとりにいらしたわ。
タクシーでの配達とかもされているようです。
いやー、しかし、
何といっても、この夜の私のハイライトは、
蒸し鮑(ソースがポイント高し!)と、かつおの漬けと、やっぱり最初のうに2本立てかな。
こうして町中の小さなお店にも、最&高があるのよね。
ほんと、美味しく楽しかった。
久しぶりにあって、こんなにステキなお鮨をいただいて、
感謝の気持ちでいっぱい。
以前の会社に戻ることはないけれど、これからもちょくちょくお手伝いできることがあれば、
やっていきたいなと思います。
ごちそうさまでした。
ごちそうさまでしたー。
五反田鮨 SUSHI TOKYO 81 (寿司 / 五反田駅、大崎広小路駅、高輪台駅)
夜総合点★★★★☆ 4.2