(生)林檎博'24 ー景気の回復ー 11月24日さいたまと30日福井の感想
2024年 12月 22日





1.鶏と蛇と豚
2.宇宙の記憶
3.永遠の不在証明
4.静かなる逆襲
5.秘密
6.浴室
7.命の帳
8.TOKYO
9.さらば純情
10.おとなの掟
[二代目若旦那スピーチ]
11.MOON (REBECCAカバー)
12.ありきたりな女
13.生者の行進(with AI 11/24のみ)
14.芒に月(ジプシー (あっぱCover))
15.人間として
16.望遠鏡の外の景色[楽団メンバー紹介]
17.茫然も自失
18.ちりぬるを(with イッキュウ)
19.ドラ1独走
20.タッチ (岩崎良美カバー)(with Daoko)
21.青春の瞬き
22.自由へ道連れ(with イッキュウ)
23.余裕の凱旋 (with Daoko)
24.ほぼ水の泡 (with もも)
25.私は猫の目 (with もも・イッキュウ・Daoko)
アンコール
26.初KO勝ち
27.ちちんぷいぷい
28.2○45
今年5月に発売されたアルバム「放生会(ほうじょうや)」からの曲が中心。
という事は、コラボレーションした女性ヴォーカリストの皆さんがお出ましになるかどうかが注目でしたが、イッキュウさん、DAOKOさん、ももさん(チャランポランタン)は全公演ご出演でした。
さて、今回。
椎名林檎さん(ディレクター児玉裕一さん)は、トライアングル、3点のイメージを多用されていますね。
理由、コンセプトは何でしょう。
人間界と神の世界、異次元との関係を表す形とか、始まり、中間、終わりを意味するとか…。
「三体」がお好きとか?
林檎さんの歌詞の中にも宇宙という言葉がちらほらありますわね。
飛行物体的な音の後に、
般若心経が流れるという事は、最初の曲は、「鶏と豚と蛇」。
スクリーンに現れたのは5人の僧侶。
レーザービームで結界を張られ、
ここが特別な場所となったところで、
アリーナ天井の未知との遭遇的サークルから降り立つのは、
赤い女王のガウンにティアラを纏った林檎さん。
前回の(生)林檎博'18での登場は、法皇のようなガウンに王冠で、ガラスを割りながら降りてくる姿は、カトリックの祭礼で聖体を配するかの如きお姿でした。
今回は宇宙からのお出まし。
「地球のみなさん、ごきげんよう。」
やはり宇宙と私たちがテーマか。
そして、曲は「宇宙の記憶」。
次の曲、ガウンの下はプラダのドレス。
前面はピンクのリボンで甘く、背面は真っ黒。
深い意味があるのか無いのか…。
この後、「浴室」ではシンプルなランニングシャツもとい、アンダーウェア。
その後メンズライクなシャツを羽織り、部屋とYシャツと私な訳はなく、1人の女のプライベートパート。
「TOKYO」の歌詞が心に染み渡る。
どことも誰とも繋がらないこの命。
林檎さんが舞台から消えた後、スクリーンはバブルで「さらば純情」。
そして、再登場は貝殻の中の人魚でドラマ「カルテット」から「おとなの掟」
人気姫かヴィーナスの誕生か!
そして不思議なのはこの時、衣装だけでなくメイクもガラッと変わって見えた事。
寺島しのぶさんみたいになっていた。
早着替えは分かるけど早メイク変えって言うどうなっとるん?みたいな。
円盤が出たらじっくり確認したいです。
ここで林檎さんの3人目のお子様、
2代目若旦那のアナウンスがありました。
次の曲は母(林檎さん)が好きだった曲とそのアンサーソングを続けてと。
イントロのストリングスを聴いて、
昭和の女の私は、
マドンナの「Papa Don't Preach」や!パパの歌の返歌で、次はママの歌「ありきたりな女」やな!と思ったら、レベッカの「MOON」でした。
当時はレベッカってマドンナの真似ばっかりと思って全然聞かなかったのですが、MOONの歌詞良いね。
そして「ありきたりな女」。
もう、娘を持つ母の私は号泣ですわ。
一瞬にして舞台から消えた林檎さん。
次の舞台、背景はライオンキングかと思ったら、あの曲以外には無いよね。「生者の行進」!
って、AIさん、ご本人もいらっしゃるじゃ無いの。
お二人とも豹柄の衣装、林檎さんはビヨンセもかくやという、ハイレッグのレオタード。
かっこいいわ。
私は常々AIさんは、元気と勇気でみんなに寄り添う歌よりも、お声と歌唱力を生かしたもっともっとソウルフルでパンチの効いた歌で喉を鳴らして欲しいと思っていたので、この曲は待ってました!って感じです。
これだけ盛りだくさんでまだ半分。
後半どうなるのか。
「芒に月」「人間として」
作詞家としての林檎さんの思想に私は想いを馳せました。
「望遠鏡の外の景色」で楽団メンバー紹介。
メンバーが楽屋入り?する時のモノクロのビデオがスクリーンに映りますが、それが物凄くかっこいい。
指揮の斎藤ネコさんの時や、
バンドメンバーの時のお客さんの歓声が大きい。
私はハープの朝川朋之さんが好きなのですが、
ここで私のようなBBAが「朝川さーん」などと叫んで、朝川さんの美しいハープの音色の邪魔をしてはならないと考えて、心の中で声援を送りました。
この豪華な楽団とバンドメンバーの演奏で椎名林檎さんの歌ってなんて贅沢なの!と感激です。しかも斎藤ネコ先生や村田陽一先生による、演奏会用のアレンジも素晴らしい。
さて、この後は新アルバム「放生会」の世界。
コラボした女性ヴォーカリストのお三方が次々と登場し、盛大な歌謡ショーの趣で大いに堪能しました。
懐かしい岩崎良美さんの「タッチ」から続く、私が大好きな「青春の瞬き」は雨降る夜の球場で、何故かしら?と思ったら、「グラゼニ」という漫画にご縁があったようです。
後半特に、衣装の早着替えとバリエーションがすごかった。
「余裕の凱旋」の衣装なんて、THE ALFEEの高見沢さんかと思いましたし。
そしてSISと一緒に歌って踊られる林檎さんの勢いがまさに景気の回復を祈願する巫女舞かと。
坊さん巫女さんで神仏一体となっての大法会か。
そんな気持ちで見惚れておりました。
あまりにも舞台が近すぎて、ボーっとしてしまい記憶があやふや。
しかも林檎さんの新五萬円札が降っていたらしいのですが、前の方には全く飛んでこなかったから、そんな事にも気づきませんでした。
林檎さんって、いつもハイヒール履いてるけれど、間近で拝見すると意外と小さいなとか思っていました…。
まさに、茫然と自失していたら、あっという間に終わってしまった。
エンディングは、スクリーンに表示される時空が飛んで、millennium paradeの曲「2○45」。
たった今のこの景色が廃墟となり、朽ちた大門や、それでもなお聳え立つピラミッドの後に見えるのは、アンドロイドの椎名林檎。
最後には首がごろっと落ちました。
1927年のドイツ映画「メトロポリス」のアンドロイドマリアを思い出しました。
あの映画は2026年の設定。後2年。
映画では労働者を煽動したアンドロイドマリアは火あぶりにされて元の姿になりました。
もしくは、「ムジカピッコリーノ」?
ムジカムンドにいるモンストロ リンゴ。
救い出してくれるのは、ロッソ(長岡亮介)か、フォリア(伊澤一葉)か。
それとも未来のムジカドクターかな?
なーんて妄想がとまらない、
そして2045年は、シンギュラリティが到達すると言われています。
景気の回復ビームなどと浮かれていた私たちに不穏な未来の提示をして終わるなんて…。
放生会って、捕獲した魚や鳥獣を野に放ち、殺生を戒める儀式との事。
お弔いとお祭りとお祝い。
みーんな終わっちゃって、また新たに始まるのかもなどと思いました。
6日後。
11月30日は、初めての訪問。
サンドーム福井。







